2009年8月5日水曜日

またまた戸惑い



戸惑いと怠け
日本の緯度とヨーロッパの緯度の違いの図を書こうとしたが、面倒になり、当面借り物。

これに各地のクライモグラフを貼り付けなければならない。

面倒だとネットで探していたら、ドンピシャのサイトを見つけ、大喜びで一寸気を緩めたら、ウイルスが着いてきた。グーグルさんのサイレンにびっくり。
かなり慎重にウイルス対策をしているはずだったのに・・・

各地の雨温度図を手書きすれば、もっといろいろのものが見えてくるかも知れないとも感じる。
それでも、以前ポーランドとスロベニアの研究者達と共同研究をした時に、不思議に感じたことが少し理解できてきたようにも思えるが。とにかく、つまらないと感じることに手間隙かけると、一寸わかって来ることがあるものだ。
アーア、怠け者には気がめいる。

ウイルスさんのご出現は、ヨーロッパのソバの位置づけを考える時に一枚づつ手書きをすることで時間を掛けて考えなさいという意味かも知れないと、反省材料に致しましょう。

私にとってもう一つ厄介な話はブログ形式の使い方である。
ホームページは印刷物に似たような順序で頭の整理が可能だが、ブログはかなり違う。

まー、良いか。
アルファーベット順に国を回るなどと、実に禄でもない案で見えてきたことも多いのだから。
ただし、おぼろげに見えている地点まで歩き続けなければ、バッカじゃなかろうかと、わが身を笑うのみで、オシマイになるだろうなー・・・

モラビア(★)


写真はモラビアのソバ畑 (2004年8月22日)
ソバ畑を見た後で、ソバの製粉工場を見学した。
中々の風格のある老舗で、カーシャがどんどんと吐き出されていた。
だから、製粉工場と呼ぶのは間違いかもしれない。

チェコとモラビアのソバ栽培は12,3世紀頃から盛んになり始めたようで、1596年には押し葉標本があり、毎日の食用に用いられていると付記されているそうである。

ハンガリー・オーストリア帝国の支配下を経験し、その後ボヘミアのチェコとスロバキアとともに1918年に独立を果たしたが、すぐにドイツの、続いてソ連の影響下に生きざるを得なかった。
現在の国名から言えば、モラビアはチェコ共和国の一員であり、私たちは普通はチェコと呼んでしまう。
そのチェコ共和国は、ドイツに突き出たボヘミアとモラビア、さらにポーランドに繋がるシレジアから成り立っている(?)
私はここでその歴史をたどろうとしているのではない。辿ろうとしても出来ないだろう。

とはいえ、チェコといえばすぐにプラハを思い浮かべるが、チェコのソバはモラビアにある。しかもモラビアの東南端のシレジアにソバの伝統的な料理が多ようである。

シレジアと呼ばれる地域は現在のポーランド南西部からチェコ北東部(プロイセン王国時代の行政区画も含めればドイツ東部のごく一部も)に属する地域の歴史的ま名称で、支配者は様々に変化してきた。ヨーロッパの中でも最も複雑な歴史を持つところとされている。
伝統的なソバ料理のあるところは、現在モラビアに属していて、モラビアーシレジアと呼ばれている地域である。

料理は自然環境と歴史によって育てられてきたものだろう。だから歴史は知りたい。
しかも、モラビアで、メンデルは実験材料にエンドウを使いながら、ソバのカーシャを食べていただろうかとか、ヤナーチェクの曲にソバの香りが漂っていないだろうかとか・・・

ところで、ソバの実の殻をとったものを、日本ではソバゴメと呼び、業界用語では「丸抜き」と名付けているが、あれはヨーロッパのカーシャとは違う。
いや、広い意味ではカーシャかもしれない。
日本ではソバ焼酎を造るために大量生産の方法が開発され、原料を日本に買い叩かれていた中国は、付加価値を付けようと、ここでも大量生産を始めた。中国産のカーシャは、世界各地に宣伝されている。ヨーロッパで中国産のカーシャを見つけてみたくなってきた。

ヨーロッパのソバ事情を示すキーを、チェコが良く示していると、私は思うのだが、続きはまた後ほどにしよう。

ただ今 息切れ・・・

2009年8月3日月曜日

明日から再開

エイヤーと気合を掛けて、明日からソバの旅を再開致しましょ。







毎日、Aから順に国を渡り歩くと約束したけれど、日本、韓国を過ぎて、ヨーロッパのLの国へ来たところでアウト。




脳味噌が破裂してしまった。



ヨーロッパの国々の歴史はとんでもなくややこしい。


一応はわかっていたつもりが、私の能力のはるか彼方。



まー良いか。



新型インフルの入国を成田空港で阻止できるわけもあるまいにと、税金の無駄遣いだと頭に来て始めた旅だ。




ソバはウイルスより大きいけれど、名前を付けられて、キングに支配されていたわけもあるまいし、国境で網にかかったわけもあるまいし・・・



「ソバちゃん、その時どうしていたの?」と訊ねて、ニッコリ笑ってくれれば、それで私は十分だ。



「ハチさんが花粉を持って、隣の国へ飛んで行ったよ。混血児が出来るよね」と、ソバが話してくれたら・・・



当面、ヨーロッパで散歩を続けることにしょう。